自動運転実証実験バス
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自動運転実証実験バスに試乗体験!


自動車の自動運転システムの開発が進んでいます。今回、内閣府の主催で自動運転バスの実証実験モニターを募集していたので、参加してきました。

場所は沖縄県のアウトレットモールあしびなー~那覇空港間、混みあう一般公道での実験です。自動運転バスとはいったい?

そんな自動運転バス実証実験バスの試乗モニター体験記です。

 

自動運転バス実証実験とは

内閣府が主催して「自動運転車両」を公道で走行テストし、将来的な実用化を目指すための実験です。今回は大型バスを導入し、一般モニターを乗車させて走行です。国内での大型バスでの公道実験は国内初の試みとのことです。

一般客も応募すれば体験試乗できるということでしたので乗ってきました。

 

実験内容(実験項目と道路環境)

実験項目

  • ハンドル、ブレーキの自動制御(一部手動運転)
  • 法定速度上限(時速50km/h)での車線維持制御
  • 正着制御(バス停との隙間を最小限かつ正確に停止)

道路環境

  • 都市部(那覇市~豊見城市)の交通量が多い幹線道路(県道231号線~国道331号などを中心としたルート) 52,464台/日(平成27年度)

実験バスは、「アウトレットモールあしびなー」~「道の駅豊崎」~「那覇空港」間を往復します。この区間は交通量も多く渋滞も多い区間です。

そんな混雑区間で運転手がハンドルやブレーキ、アクセルに触れずに大型バスを走行させるので、よほど実用化に近づいているのですね。

乗る前から、楽しみです。

 

自動運転実証実験バスに乗ってみた!

さて、いよいよ自動運転バスに試乗です。

乗車できる場所は、「アウトレットモールあしびなー」、「道の駅豊崎」、「那覇空港」の3カ所から選べるのですが、私は今回、「アウトレットモールあしびなー」~「道の駅豊崎」~「那覇空港」の往復での試乗を選びました。

その方がアウトレットモールの駐車場に車を停めてついでに買い物も楽しめますからね。

 

自動運転バスはどんな車両?

今回、試乗する車両は、日野自動車の大型バス「ブルーリボンシティ」という車両です。通常使用と違う所は

衛星測位(GPSなど)、前方・側方カメラなどを装着している点ですね。

自動運転実証実験バス車両情報

先ずはバス停前に待機していたスタッフに受付を済ませていよいよ乗車です。

自動運転実証実験バス試乗

乗客は、実験目的で来た人や偶然乗り合わせた観光客など様々でした。

車内は20人乗り。乗客よりもスタッフの方が多いのでは?ってくらいスタッフウェアの赤い服がいっぱいです。

自動運転実証実験バス車内

 

走行ルートの確認

ここで再度、走行ルートを確認します。

自動運転実証実験バス運行ルート

今回私が試乗する順序は、「アウトレットモールあしびなー」から乗車、「道の駅豊崎」を経由して「那覇空港」まで、さらに復路は那覇空港から「アウトレットモールあしびなー」まで直行となっています。

行き(往路)は全ルートを自動運転ですが、帰り(復路)は那覇空港から途中、安次嶺交差点までは手動運転、その後自動運転となっています。

手動運転に予定されている区間には何か意味があるのでしょうか?

あとで確認して分かった事ですが、この区間は車線変更や交差点の右折がルート内に含まれており、まだ車線変更や交差点右折は難易度が高いとの事で、この区間は手動運転に設定されているとの事でした。

では、いよいよ運行開始です。

 

GPSや前方・側方・縁石検出カメラ、信号情報の受信をしながら走行開始

自動運転ってホントにやってるの?って疑いそうですが、そこは車内に設置された複数のモニターでその不安を解消できます。

自動運転実証実験バス運転状況パネル

モニターには運転席を天井に設置されたカメラからの俯瞰撮影。運転手がハンドルから手を放して添えているだけの様子が見て取れます。

他には前方カメラには歩行者や周囲の車両、接近する危険車両などの情報が映し出されます。

ハンドルやブレーキ、アクセルが今、手動なのか、移動なのかの別や、GPSかカメラの切り替えの様子なども確認できます。

基本の位置情報はGPSで、また道路の障害物や高架などでGPSが利かない場合にはカメラでの走行に切り替わるようです。

 

自動運転バスの乗り心地

自動運転バスは思ったよりもスピードが出ましたし、前方車両との車間距離などもスムーズです。

またバス停への停車時の様子では、驚きの結果が見られました。

自動運転実証実験バス停車状況

バス停のステップとのすき間です。ピッタリです。これにはホントに驚きですね。

人が手動が運転するよりは精度が高いのではないでしょうか。

 

完全自動運転に期待

今回の実験では、車線変更や交差点での右折は、体験できませんでした。交差点での左折には対応していましたので、今後の実装に期待したいですね。

完全自動化が進めば、人間の目で確認するよりも安全な運行が出来るはずですし、運転手の必要性がなくなれば人手不足の解消や人件費の削減から、運賃の低下にも影響してくるでしょう。

今後の、完全自動運転に期待します。

自動運転実証実験バス後部

 

自動運転実証実験に参加しよう!

今回の自動運転バス実証実験は、まだまだ2019年3月7日(木)までやっています。なかなか体験できる実験ではないのでせっかくのこの機会、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

沖縄県における自動運転バス実証実験はコチラから