「今回の台風はかなりヤバい」沖縄で常識!3つの判断基準
台風銀座と言われ、毎度台風の進行ルートにスッポリハマってしまう沖縄。近年は温暖化や異常気象の影響で台風のルートも北上し、日本本土直撃型の台風が増えてきました。
しかし本土に上陸する台風は平均風速30m程度。沖縄では平均風速で40~50mの超大型が定番なので30m台風ではウチナーンチュは動じません。
では沖縄県民(ウチナーンチュ)が今回の台風はヤバいぞ!と震えあがる判断材料はどのようなものなのでしょうか?
気象庁の数値予報だけでない、沖縄県民が台風の恐怖度ジャッジとして扱っているリアルな基準を3つのランク別にご紹介いたします。
台風ランク(中):バス・モノレールが臨時運休
沖縄で台風接近時に学校や会社の出勤判断になるのが、バスの運休です。
暴風域内に入るか、風速が何mかといった数値情報よりも、モノレール開通以前に唯一の交通機関であった路線バスが運行しているのか運休しているのか?
それが沖縄の学校や会社の出勤判断になります。
台風が接近している日の朝は随時、公共交通機関の運行状況がテレビのテロップで流れます。ウチナーンチュはその情報にくぎ付けです。
学生の頃はバスが運休になれば学校が休みになるので、いつ運休決定が発表されるのか楽しみでテレビの画面から目が離せなかったのを覚えています。
公共交通機関の中でも早い段階で運休になるのが飛行機やモノレール、次いでバスといった感じです。
この段階でもまだまだ車は走れますので、会社や学校が休みになったウチナーンチュは、喜び勇んでドライブや買い物に出かけてしまうんですね。
台風ランク(強):ツタヤ、ゲオの駐車場が渋滞
さて、バスが運休して会社や学校が休みになったウチナーンチュはヒマです。暴風域に入ったばかりの沖縄はまだまだ風も弱く、大きな川も少なく強固なコンクリート住宅の多い沖縄では水害や建物の倒壊などの心配もないので、のんびりお買い物を楽しんでます。
そのうち、次第に風は強くなって来て、そろそろ家に籠ろうかと帰り支度を始めるウチナーンチュが立ち寄るスポットが「ツタヤ」か「ゲオ」。
そうです、沖縄の台風は長いのです。近年は少なくなりましたが十数年前までは、長い時には暴風域に突入から抜け出すまでに2~3日はかかる台風もありました。
長い引きこもりに耐えるのは、DVD(以前はビデオ)を見て過ごすのが一番ですね。
それでツタヤかゲオの駐車場が激混みする事になるのです。最近はネット動画などの普及でそんな光景も少なくなって来たようです。
最悪なのが、台風の直撃によって停電になった場合に、せっかくまとめて借りてきたDVDが使い物にならない時ですね。
台風ランク(最恐):ユニオンが臨時休業
年中無休で24時間営業が売りのコンビニエンスストア、さすがに沖縄の超大型台風では臨時休業になります。
沖縄のスーパーも同じです。暴風が強くなっていくと、次々にスーパーマーケットの臨時休業が発表されていきます。
まず初めに休業になるのが、全国チェーンのイオングループ(イオンモール・マックスバリュー・ビッグなど)。
続いて県内最大のスーパー「サンエー」が休業になります。地域密着型の「タウンプラザかねひで」はもう少しネバって臨時休業に踏み切る印象ですね。
そんななか、嵐が吹き荒れる中、まだ開いているスーパーが。フレッシュプラザ【ユニオン】チェーンです。
沖縄本島中南部に数店舗を構えるスーパーのユニオンは年中無休24時間営業がウリです。
ローカルCMでもおなじみのフレーズ「いま、あいてます」がキャットコピーのユニオンは、そんな簡単には閉まりません。
暴風の吹き荒れる中、いつでも開いているのが「フレッシュプラザ ユニオン」なのです。
そんなユニオンでも、猛烈な強風で看板が外れたり停電したり、また超大型台風の接近予測で臨時休業に踏み切る場合があります。
そんな時はウチナーンチュの間で「おい、ユニオンが閉まってるぞ。今回の台風はヤバいんじゃないか?」と恐怖におののくというわけですね。
※近年はユニオンでも、従業員の安全などを考慮して早い段階で臨時休業を打ち出すこともあるらしいのでご心配なく。
番外:台風の目に入るとドライブに!
沖縄を通過する時の台風は、本土を通過する時とは格段にスピードが違います。
とってもノロいのです。またかなり発達した状況で台風の目もすごく大きくなっています。
なので沖縄の島々がすっぽりと台風の目に入って数時間停滞するといった事もあります。
台風の中心、目の中に入るとどのような状態になるか分かりますか?
空は晴れ渡り、雲も消え風は無風状態。台風一過と勘違いしてしまうような青空が広がります。
時間にして2~3時間から長い時で丸一日続く事もありるのです。
しかも台風の影響で会社や学校は休みになっていますから、家に籠っていたストレス解消でドライブに出かけるウチナーンチュも少なくありません。
しかし、台風の目から抜けるといきなり返し風の凄まじい暴風域に再突入します。危険ですので台風の目は家の中で過ごしましょうね。
台風はキケンです。自宅待機で過ごしましょう
いかがでしたでしょうか。
ウチナーンチュの台風の判断基準と台風時の過ごし方、少し危険な行動パターンも見受けられますのでマネしないでくださいね。
最近は台風の発生域が北上して、沖縄を通過する台風はめっきり減りました。しかし沖縄がまだまだ台風銀座である事は変わりません。
慣れっこになって油断はしないでください。自然災害を甘く見るととんでもない被害に見舞われますよ。
台風接近の際には、災害対策をシッカリとして、台風が去るまで自宅待機に務めて下さいね。