祝!沖縄ステーキ協議会「COOKS(仮称)」設立
沖縄といえば豚肉でしょ?
県外の方からよくそんな質問をされます。
しかし!何をおっしゃいますか。沖縄は本土よりもずーっと以前から実はステーキ文化なのです。
あぐー豚の人気が高まるずっと以前から、ミミガーが脚光を浴びるずーっと以前からウチナーンチュは牛肉ステーキを食べまくっていました。
そんな沖縄に、今やっと沖縄ステーキ地域ブランド推進協議会「COOKS(仮称)」が設立されたのです。
やっと沖縄ステーキのブランド化が動き出したのです。
今週、こんなニュースが飛び込んできました。
沖縄ステーキの魅力を再認識してもらおうと、沖縄県内でステーキ店を営む5社が18日、沖縄ステーキ地域ブランド推進協議会「COOKS(仮称)」の設立を発表した。参加事業者をさらに募り、業界全体でブランディングすることで、宇都宮市のギョーザや仙台市の牛タンのように、沖縄を代表するグルメとしてアピールしていく。
4月時点で県内には156店のステーキ店がある。人口10万人当たりの店舗数は10.78で、全国平均3.2の3倍以上に上り、全国一多いという。
2019/5/19 琉球新報の記事より
古くから沖縄の食文化に浸透している牛肉ステーキを、ライバルである同業各店舗さんが共に協力し合い全国的にアピールしていくなんて嬉しいですね。ぜひとも沖縄ステーキのブランド確立に向けて頑張ってほしいものです。
ところで沖縄ステーキとは?沖縄ステーキ協議会とは?その中身を見てみましょう。
沖縄ステーキ
どうして沖縄でステーキなの?
戦後、米軍統治下で日本本土より格安の牛肉が輸入
太平洋戦争直後に沖縄は日本本土から切り離され「琉球民政府」という米軍統治下の政治体制が敷かれました。
そのため、日本本土とは全く異なる制度や通貨が使用されることになります。税制も日本とは異なります。
米軍の統治下であるため、輸入関税も米軍に合わせて低く抑えられ、日本本土よりも格安の牛肉ステーキがアメリカから輸入されていたのです。
アメリカ牛肉なら固くてパサパサの牛肉だったんでしょ?などど言う方もいますが、そこは米軍統治下。
当時は米軍が最富裕層です。大戦に勝利した世界最強の米軍将校たちはアメリカの中でも最高品質の牛肉を輸入しています。
日本本土の日本人用に輸出していた牛肉はアメリカ人でも見向きもしないような低質な牛肉を輸出していたため「アメリカ牛肉は固くて不味い」といった誤解を与えてしまっていたようですが、沖縄の米軍用には良質な牛肉を送っていたのです。
そのため沖縄では早くからステーキ店が各地に広がり、沖縄県民もその恩恵にあずかる事となりました。
事務局を務めるブルームーンパートナーズによると、沖縄戦後の米統治下で、輸入牛肉の関税が低かったことからステーキが普及。1950年に現在の沖縄市に開業した「ニューヨークレストラン」を皮切りに、県内各地にステーキハウスが広がった。
2019/5/19 琉球新報の記事より
沖縄が実は豚肉だけでなく、牛肉ステーキも食文化のひとつとして定着しているのは、こうした訳があったのですね。
今では、アメリカ牛肉を超えて石垣牛やもとぶ牛など、独自の和牛ブランドも確立していっています。
沖縄ステーキ協議会「COOKS(仮称)」って?
さて今回、設立された沖縄ステーキ協議会「COOKS(仮称)」とは?
記事によれば
協議会の発起人となったのは「ジャンボステーキハンズ」のステージングアップ沖縄、「ステーキハウス88」の沖縄テクノクリエイト、「キャプテンズイン」のキャプテンズグループ、「やっぱりステーキ」のディーズプランニング、「ステーキハウスOK」の沖縄K`Zダイニングの5社。今後、県内でステーキ店を営む事業者を募り、20社程度が参加した段階で設立総会を開く予定という。
2019/5/19 琉球新報の記事より
沖縄のステーキ有名店5社の共同設立のようですね。
今後、さらに会員数を増やしてイベントなどを充実させていきたいとの事ですので、今後の展開が楽しみです。
各店をご紹介しておきます。
ジャンボステーキハンズ
現在、沖縄県内に9店舗を展開。私が行ったのは美浜店とライカム店。
特徴は店名のとおり、特大サイズのステーキ!
店内にはサラダバー、ドリンクバーがあり、メニューによってはそれらが食べ放題!がっつり食べたいならココでしょう!
【記事追記中】
ステーキハウス88
ステーキハウス88としては県内に8店舗。私が行ったのは辻本店と恩納店。
沖縄では老舗のステーキ店です。近年は国際通りや恩納村など観光客向けに店舗を展開したのかと思えば、88Jr.など格安ステーキ店も展開し、地元県民にも優しい店舗展開を始めています。
88Jr.は未だ行ったことがないので、次にチャレンジですね。
【記事追記中】
キャプテンズイン
キャプテンズグループは、サムズグループと並ぶちょっと高級ステーキ店といったイメージです。
県内3店舗。以前はもっと別の店舗も展開されていました。私が行ったのは東町店と国際通り店。イセエビとのコラボメニューなどもあり、デートや特別な日の利用に欠かせないお店です。
【記事追記中】
やっぱりステーキ
県内23店舗、県外44店舗。メディアを通じて「沖縄ではステーキは夜に飲みの〆として!」を定着させたのはここでしょう。現在は沖縄県内のみならず、全国展開を進め、沖縄ステーキの知名度アップに貢献させれている最有力店に間違いないでしょう。私が良く行くのは、コザ十字路店や知花店などなど・・。
サラダ、スープ、ライスが食べ放題で千円前後。お安く満たされます。
【記事追記中】
ステーキハウスOK
沖縄市でステーキハウスと居酒屋さんなどを展開されているお店で種類豊富なお肉のほかにスープやサラダが食べ放題!自家製のソースやドレッシングもGoodです。
【記事追記中】
沖縄ステーキと言えば!
ここで沖縄ステーキの特徴を。
A1ソース
沖縄でステーキと言えば、ほとんどの人が「A1ソース」を選ぶでしょう。
少し酸味があり、フルーティーでトロットロな濃厚ソースです。
沖縄ではほとんどのステーキハウスにおかれており、このソースも前述の米軍によって持ち込まれ、沖縄県民にとって欠かす事の出来ないソウルフードとなっています。
飲みの締め!
沖縄では古くから庶民の間に格安のビーフステーキが定着しており、夜型社会の沖縄の特徴から深夜まで営業しているお店も多くありました。
そのため、沖縄では飲んだ後の〆はステーキだったのです。
沖縄の麺文化は沖縄そばであり、もともとラーメン専門店はとても少なかったのです。飲みの〆はラーメンではなくステーキと言う人も多かったのが、頷けますね。
近年ではテレビ番組などの影響もあり、またやっぱりステーキなどの深夜営業店が急激に増えたことも飲みの〆はステーキのイメージを膨らませる結果になりました。
これからの沖縄ステーキ
今後、消費拡大シンポジウムの開催や、認知度調査、加盟店のみで使えるクーポン発行などを目指す。行政も交えた官民一体のプロモーション展開などで、全国に沖縄ステーキの周知を図る。
2019/5/19 琉球新報の記事より
記事によると、沖縄ステーキ地域ブランド推進協議会「COOKS(仮称)」さんでは各種イベントなどで周知を図っていきたいとの事。
沖縄ステーキフェアなどで食べ比べなどを行ってもらえると嬉しいですね。沖縄ステーキミュージアムやフードコートができれば、みんなで各店のステーキを持ち寄ってシェアしたり、満足度ランキングなども発表していただくと更に楽しみが広がります。
協議会で「沖縄ステーキ」の定義を決めてもらうと、もっと分かりやすくブランドアピールが出来ますね。沖縄発祥の店舗ってことになるのでしょうか。
近年では格安ステーキだけでなく、石垣牛やもとぶ牛といったオリジナル沖縄ブランドの高級和牛も生産されていますので、お店だけでなく素材も沖縄ステーキになるのか。
沖縄と言えばステーキ!県外からも「ステーキを食べ歩くために沖縄に行ってくる。」そんな日が来るのが待ち遠しいですね!