沖縄本島縦断鉄道路線図
琉球こんしぇるじゅ > 新店・開発状況 > 実現するのか沖縄本島縦貫鉄道

実現するのか沖縄本島縦貫鉄道


幾度となく構想が持ち上がってはなかなか進展しない沖縄本島縦貫鉄道。
実は沖縄が本土復帰する以前から何度も計画が上がってはいたが、あまりの開発予算の高さと自動車の普及で計画倒れに終わってきたようです。

太平洋戦争前には、沖縄にも簡易的な沖縄軽便鉄道がありました。それが太平洋戦争によって破壊されたのち、沖縄を統治していた米軍には鉄道の必要性は感じられなかったのでしょう。
どっぷりと車社会のアメリカ文化に染まり切った沖縄県は復帰後も積極的に鉄道建設を推進できずに、一家に一台どころか一人一台という超過密な車社会を加速させていく事になりました。

復帰後には国からの道路予算がどんどん投下されて、地方都市にはあり得ないほど広く立派な道路がどんどん建設されていきましたが、中南部の100万人が集中する都市部の増え続ける人口はいくら道路を建設しても追いつかず道路の渋滞は加速していくばかり。
公共交通であるバスは定時低速性に欠け、80年代に起きた度重なるストライキと重なって県民の信頼を失い、自家用車の保有率もうなぎのぼりでアップしていきました。

おかげで沖縄県内に住んでいるとどこに移動するにも車がなければ、何もできない状況になって行ってます。

 

 

沖縄はこのまま自動車依存でいいのか

では、みんなが自家用車を保有していればそれでいいのか!? というとこれからの沖縄は今の状況でいい訳がありません。

  • 高齢化の問題
  • 観光客の移動手段
  • 中心市街地・都市開発の問題

を考えた場合、早急に鉄道計画を推進していく必要はあるはずです。

 

超高齢社会に鉄道は必要

全国の例にもれず、沖縄も高齢化が進んでいきます。お年寄りが移動するにもバスだけですと近隣の移動に限定されてしまします。
私もたまにバスに乗りますが、乗り換えをして長距離で移動をすると沖縄のバスは必ず遅れて乗り換えのバスに乗れない。かといって早めのバスに乗ると早すぎてトイレもないバス停で無駄な時間を過ごし、ちょっとした移動も半日を費やしてしまい、もの凄く疲れた経験が何度もあります。
お年寄りにはまず、ムリでしょう。
本島に南北直線の移動には低速性のある鉄道を使って、駅周辺をバスで補完するという移動スタイルの構築が必ず必要になってくるでしょう。

 

観光客の移動と利便性に鉄道は必要

また、沖縄に来る観光客も急激に増えています。外国人観光客などの移動はもっと深刻でしょう。観光バスだけの移動に限られてしまいます。

観光客の移動手段をバスとレンタカーだけに頼っていては、那覇市内や近距離型の周遊だけに限定されていき、中北部に足を向ける観光の機会を逃してしまう事にもなります。
沖縄はレンタカーが急激に増えていき、「わナンバー」だけでは足りなくなって「れナンバー」も沖縄と札幌に限って導入されていく事になりました。
普段は東京や大阪などで電車に乗っていて、沖縄旅行で久しぶりに車を運転するペーパードライバーも多いと聞きます。
慣れない土地でも運転はとても不安でしょう。レンタカーのナビを気にしながらのゆらゆら運転や、マナーの悪い地元の運転手も残念ながらいて、慣れない道路で車線変更での事故も行く見かけます。
レンタカーでの移動手段しか選択肢がなかった沖縄での観光スタイルが招いた悲劇です。
せっかくの沖縄観光も台無しでしょう。

 

快適な市街地形成に鉄道は必要

また車だけの移動に頼っている沖縄は中心市街地が作りにくく店舗を構えるには必ずその顧客分の駐車スペースを用意する必要があります。
今までも基地返還によって開発された市街地(北谷町や那覇新都心など)も見てきましたが、どこも店舗ごとに必ず駐車場を備えて店ごとの移動にも駐車場から車を出して、また止めての繰り返し。
中心地がどこなのかも定まらず、もちろん集中して高層化もできないのでだだっ広い場所にどんどん建物が出来るばっかりで、そりゃいくら土地があっても足りないです。

沖縄には本島北部と那覇・南部をつなぐ沖縄本島縦断鉄道はせめて一本は必ず必要です。

この鉄道建設の理由を踏まえて沖縄の鉄道構想をみてみましょう。

 

今後の【沖縄鉄軌道】はどうなる?

こちらの系列サイトでは今、沖縄県で提案されている鉄道交渉の詳細を紹介しています。