タコライスの発祥は千里?キングタコスでは8つのバリエーション
沖縄で生まれたジャンクフードは数あれど、やっぱりその代表格は「タコライス」!ランチワゴンで買うオシャレな感じのタコライスでは無く、ガッツリ飯がホンモノの証し。せっかく沖縄にいるのですから本場、発祥の地で味わって欲しいですね。今回は、そんな本物のタコライスをそのルーツと共に探ります。
タコライスの発祥は千里?キングタコスじゃないの?そのワケと2店の関係は?
タコライス発祥の店は「パーラー千里」
タコライスは1984年頃に、ここ金武町(きんちょう)で、儀保松三さんという方が発明した料理なんです。
金武町でバーを経営していた松三さん、売り上げ低迷で何か他に飲食店はできないかと模索します。
そこで「米海兵隊施設キャンプハンセン」の入口真向かいで、閉店した中華料理店【千里】の居抜き物件を借り受けます。
当時は資金も少なかったので、看板を変えることなく同じ名前で【パーラー千里】として、オープン!

タコライス発祥の店 パーラー千里
お腹を空かせた米兵さんも満腹になってもらえるメニューを!と考え抜いた松三さん、カレーライスの要領で白飯の上にタコスミート(牛ひき肉)を載せてみました。けっこうイケるじゃん!と思ったかは分かりませんが、これだ!と思いタコライス&タコスのお店として基地の街、金武で人気爆発していくわけなんですね。
元々のシンプルなタコライスは、ライスの上には挽肉のみ。チーズやレタス・トマトは後から生まれたトッピングだったんですね。

パーラー千里のメニュー表
今は亡き、パーラー千里のメニュー表です。3年前ですが、今より100円づつ安かったんですね。
「パーラー千里」から「キングタコス」へ引き継がれた
ところで現在、タコライス発祥の店、パーラー千里は現存していません。
しかしパーラー千里のスピリットはこちら、【キングタコス】へと引き継がれています。そのいきさつは・・。

キングタコス本店
パーラー千里を開店した松三さん、どこにも無いオリジナルメニューの「タコライス」は大当たりの連日完売!
そんな折、開店してまもなく「次回の契約更新はできないかもよ!」と家主さんに持ち掛けられます。これは大変だ!とパーラー千里の近所に2号店を開店。
スピーディーですね。よっぽどこの成功を手放したくは無かったのでしょうね。店舗名も「千里」ではなく「キングタコス」とでっかく出ました!
ところがその後、契約更新は順調に進み予想外の2店舗同時経営は成功。偶然ながら多店舗経営に自信をつけた松三さんは、その後は「キングタコス〇〇店」として沖縄県内に全7店舗展開していく事になります。
ピンチをチャンスに変える天才だったのですね。タコライスのヒラメキといい、松三さん、さすがです!
そしてキングタコス本店(千里2号店)は近隣へと移転し、2015年にはタコライスを生み出したパーラー千里の閉店へとつながります。
パーラー千里の閉店理由は「人手不足」との事でしたが、実際には店舗の老朽化や家主との交渉決裂?、キングタコスの新店舗への併合など、諸々の事情が重なったのではないでしょうか。と勝手な推測ですが。
つまり元祖タコライスは、「パーラー千里」を始めた儀保松三さん。
本家タコライスは、「パーラー千里」後継の「キングタコス」って事でしょうか。
キングタコスのメニュー一覧
キングタコス本店のメニュー看板です。一部支店では一部メニューが制限されている場合もあります。

キングタコス本店メニュー看板
タコスは個数別に2種類、タコライスはトッピングを加えて4種類、チキンフライライスは5種類、ハンバーガー類が4種類(今回はジャンボバーガーとジャンボチーズバーガーの2種は消されていました。)、その他サイドメニューやソフトドリンク、ビールなど。
キングタコスでのタコライスの選び方
メニュー表を眺めていればお分かりでしょうが、タコライス系の4種類の詳細は、
- タコライス(白飯の上にタコスミートのみ)500円
- タコライスチーズ(タコライスの上にチーズ乗せ)600円
- タコライス野菜(タコライスの上にレタスとトマト乗せ)600円
- タコライスチーズ野菜(タコライスの上に全部乗せ)700円
つまり、トッピングが一つ増えるごとに100円づつアップですね。気をつけたいのはタコライスだけでは、チーズも野菜も乗っていません。
続いて、フライライス系のタコライスです。これは白飯に変わり鶏肉炒飯がベースになっています。
先ず、チキンフライライスとチキンフライライスチーズはそもそもタコミートが入っていませんので省きます。
メニュー3番目からの
- タコチキンフライライス(鶏肉炒飯の上にタコスミートのみ)600円
- タコチキンフライライスチーズ(鶏肉炒飯の上にタコスミートとチーズ乗せ)700円
- タコチキンフライライス野菜(鶏肉炒飯の上にタコスミートとレタスとトマト)700円
- タコチキンフライライスチーズ野菜(鶏肉炒飯の上に全部乗せ)800円
このフライライス系をタコライスとして加えると、全8種類での提供となっています。
(タコチキンフライライス野菜はメニューに掲載されていませんが、タコチキンフライライスチーズのチーズを野菜に変えるだけですので、以前に注文してみたら提供してもらえました。)
持ち帰りフードパックはフタを閉める気すらない
今回、キングタコス本店に立ち寄りましたが、予定外でしたので昼食を済ませてきちゃいました。なので今回はテイクアウトです。
店舗内は一階に注文カウンターと2階のイートインスペース、屋外のテラス席に分かれています。
注文カウンターで、テイクアウトの注文を済ませると、約1分で持ち帰り用のフードパックに入った料理が出てきました。

キングタコスの持ち帰りタコライスチーズ野菜
ソースはオリジナルタコスソースか、ケチャップが選べます。もちろんピリッと辛いタコスソースがおすすめですが、野菜抜きの場合はケチャップもオススメらしいですよ。今回は野菜入りですので、タコスソースです。
しかし、この店は以前から具材をパンパンに入れるのでフタは閉まりません。閉める気もないようです。これでもまだ少なくなったようで、10年くらい前はもっとチーズもパンパンでギュウギュウに押しても閉まらなかったんですよ!いい仕事してますね~!
カロリー過多の「超コク旨タコライス」が激うま!
今回は、いただきませんでしたが、私のこの店のオススメは、
鶏飯炒飯の上にタコスミートもチーズもレタスもトマトも、全部乗せの
タコチキンフライライスチーズ野菜:800円
激旨です!
タコライス食っといて今更ですが、超濃厚なのでカロリー過多に怯えてしまい、今回は注文を見送りました。
スッゴイコク旨ですので、ぜひ試して頂きたい逸品です!
キングタコス本店へのアクセス
キングタコス本店は、沖縄自動車道、金武インターを降りて、突き当りの329号線を左へ向かいます。
金武町の市街地に入り、米軍海兵隊施設キャンプハンセン第1ゲート前を通り過ぎて最初の交差点を右へ。
2番目の交差点角、左前にあります。
駐車場は公共の「アクティブパーク駐車場」へ
キングタコス本店には駐車場はありませんので、近くの公共駐車場を案内しています。
キングタコス前の交差点を329号線方向へ戻ります。最初の交差点を左へ。2番目の角の手前に「アクティブパーク駐車場」が見えてきます。
※店舗の情報、価格、駐車場の情報などは掲載時のものです。変更になっている場合もありますので、店舗へお問い合わせ下さい。